『自分から向かっていきたい。』
『負けたくない。』
『やり遂げたい。』
『絶対諦めたくない。』
これらの意志はもともと誰にも備わっています。でも
好きなことしかやらなかったり
投げやりだったり
無気力だったり
言い訳ばかりしたり
自分からやろうとしなかったり・・・と
体は成長していっても
意志を表に出せない子がいます。
悪い癖が体に染み込んでいるからです。
悪い癖は、言葉で注意しても直ってはいきません。
毎年経験しているのですが、
かまいながら、子どもたちと長い時間を一緒に過ごしていくと
勉強に向かい始めていきます。
向かっていくなかで、信頼が生まれ、素直になり、アドバイスを受け入れ、
悪い癖も目立たなくなっていきます。
そして
向かうことを覚え、結果が出る楽しさが分かった子は、
自からさらに前へ前へ、強く向かっていきます。
4年生までは、その子の持っている能力の差が、そのままテスト結果等に表れてきます。この時期に注意することは、慌てて無理にその差を埋めようとしないことです。 確かに、範囲の決まっているテスト等は、強く管理していけばそれなりの結果がでてきます。しかし、今後の良い成長を考えると、その強い管理は、逆に悪い癖をつけることになります。
学年が上がっても、自分からやろうとせず、結果を気にして、表面的な勉強しかしない子になっていく可能性があります。
4年生までは、学習結果を気にせず、学年が上がるにつれて、自分から向かっていく子になるように、土台を作ってあげることです。
「しっかり聞き、ていねいに書き、宿題をやること」この基本動作を最も大切にすることです。それが身についた子は、学年が上がるにつれて、必ず成績が伸びていきます。
おろそかにすると、我慢ができない、好きなことしかしない 、悪い癖のついた子になってしまいます。
《ポイント》
結果に対する厳しさは、その子に悪い癖をつけてしまう可能性がありますが、 躾面での厳しさは、悪い癖をなくして、将来の成長につながる土台をつくることになります。
徐々に、成績結果を気にするようになり、競争心も芽生えてくる時期です。
まず、この時期にやることは、社会や理科などの暗記科目を徹底的にやることです。実は、算数がある程度できる子の多くは、暗記科目を嫌います。覚えること自体が面倒くさいと感じるのです。
学習の基本は覚えることです。この時期に覚える癖をつけておかないと、一番大切な、6年生の後半に苦労することになります。
算数が苦手な子に注意して欲しいことがあります。算数は、根底にある原理『そうなっていること』を実感してないと、本当に分かったことにはなりません。算数の出来る子は
『そうなっている』ことを実感できていますが、苦手な子は実感できていない。本当は分からないという状態なのです。それでは、算数が苦手な子はどうすればいいのか?
まずは、点数結果で叱ったりしないこと。次に、家庭で本人の意志でやる場合は問題ありませんが、無理矢理、算数の勉強をやらせないことです。やらせればやらせるほど、そのやり方だけを覚えようとします。根本が分からないため理解が出来ないことへ、感情的に叱ってしまい、算数が嫌になり、脳が閉じた状態が続き、いつになっても、気づけない子になってしまいます。
算数は知識の積み重ねではないのです。
授業や補講の時に、多くの問題に向かっていき、たくさんの失敗を重ね、先生とのやり取りがあってこそ・・・・このような経験の積み重ねなのです。この経験の中で、本人が『あ、そうなんだ!』と気づくことが、気付かせてくれる人が傍にいることが、最善の方法なのです。
《ポイント》
覚えること関しては、完璧さを求める。考えることに関しては、向かっていく気持ちを育てながら、経験を重ね、本人が気づくまで待つことが大切です。いつも私たちは傍にいます。
やると決める。そして、やり抜く時です。
5年生の時は、できないできないと思っていた女の子。受験が近づくにつれて、手ごたえ十分な、強い女の子に変身していきました。
5年生の時と比べると、授業時間数は2倍以上、補講時間も?倍以上、その全てに参加して、その上「もっと、プリント頂だい!」と、私をいじめた子です。
『脳は、ドンドン使っていくと、脳の中にある回路がドンドン太くなっていきます。回路が太くなるということは、速く、多量に情報量を増やしていけるということです。要するに、いっぱい覚えることができるということです。そして、ドンドン脳を使っていくと、もっともっといいことがあるのです。太くなった回路と回路が結びついて、応用が利くようになるのです。』
いい話だと思いませんか。これを知ったらやりたくなったでしょ。
先ほどの女の子も、ドンドン脳を使ったのです。 脳で一杯汗をかいたのです。
但し、注意することがあります。脳は、自分の意志で向かっていかないと開いてくれません。
つまり、『Where there is a will, there is a way.』(意志があるところに道は 開ける)ということです。
先ほどの女の子に、「こんなに長い時間、塾にいて、お母さんは心配しないの?」と、聞いたことがあります。「お母さんは関係ない。私が勉強したいの!」と、きっぱり言い切りました。 自分の意志で向かっていったのです。その子は、今、理系の国立大学で勉強しています。 大学進学が決まった時は、お母さんも大喜びでした。
さて、さて、どうしますか、自分の足でしっかり歩いていきますか・・・・・。
やることは、この学習室の6年生のページに書いていきます。一緒にやり抜いていきましょう。
《ポイント》
やり抜く!